京都議定書は、気候変動枠組条約に基づき、1997年12月11日に京都市の国立京都国際会館で開かれた第3回気候変動枠組条約締約国会議での議決した議定書のことです。京都議定書の議決内容は、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの一種である二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素、ハイドロフルオロカーボン類、パーフルオロカーボン類、六フッ化硫黄について、先進国における削減率を1990年を基準として各国別に定め、共同で約束期間内に目標値を達成する、というものです。この京都議定書において、二酸化炭素を多く排出しているアメリカが批准を拒否しているという事は疑問が残ります。議長国である日本も目標達成には厳しい数値であり、今後の日本の環境に対する見方も考えていかねばならないでしょう。

一般向けの原子力関連の書籍というと、どうしても放射能や事故で危険だという色眼鏡を通したものが多いという問題があります。これまで多くの一般向けの書籍を見てチェックしましたが、エネルギー問題の本質や環境問題の深刻さを無視して危険ありきの議論に徹しているものが見られます。これでは一般公衆は正しい情報を得て、健全な状態での判断が出来るとは到底言えません。
本書では原子力発電の事故リスクや必要性を一般公衆にも分かりやすく書いています。特に事故リスクの部分では、原発を問題視して、自動車やタバコを問題視しないのはおかしいと訴えていました。まさにその通りでしょう。世の中ゼロリスクは存在せず、リスクと共存することが求められます。そしてリスクと共存する代わりにベネフィットを得ています。リスク対ベネフィットを冷静に分析し、許容できるリスクであれば受け入れられてしかるべきなのです。
少々確率の計算にミスがあったと記憶していますが、それは議論の本質ではありません。一般公衆が分かりやすく、そして正しい視点でモノを見られるようになるためにお勧めの良書といえます。
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